活、車えび

 今日は成人の日で祝日。15日でないとピンと来ませんが、そのうち慣れるのでしょうか。

 日曜日の晩、生きたえびが届きました。妻の妹に来ていたお歳暮が回り回って来たようで、カタログの中から選んで下さいというあれです。

 全て食べ物で、候補に普段食べないような霜降りステーキ肉も有りましたが、迷った末それにしました。

 気分的にもゆっくり出来るだろうと、配達日は連休一日目の夕食です。

 私が一番好きな食べものはエビフライです。

 それは以前も書いたので、今回はやめておきますが、大抵はブラックタイガーです。

 近頃、食の安全は自分で守るしかなく、妻もなるべく国産ものにしていますが、えびのほうは値段の事もありなかなかありつけません。

 牛肉は一週間、魚は鮮度の良いうちに〆た後一晩寝かすと熟成が進みます。

 しかし、えび、かに、貝は新鮮なら、新鮮なほど良いのです。

 到着した時もおがくずの中で跳ねていました。

 当家にやって来た、熊本産”活”車えび。良くぞ元気に届いてくれました。

 人は生まれながらに業を背負った、罪深い生き物なのです。

 その晩も、実家に集まって皆で夕食でした。

 子供は塩焼き、大人は造りで食べました。

 鮮度が良い分、殻を取るのは手間ですが、ちょっと感動するくらいの味でした。

 身は半透明に澄み、甘く、プリッと張りがあります。

 口に入れると、舌の付け根の端に甘い余韻が少し残る感じ。この感覚は私の知る限り、新鮮なえびの造りだけです。

 まさに”活”。この美味しそうな文字は、一体誰が当てたのでしょうか。

 頭も焼いてミソも残さず食しました。

 カタログギフトは「帯に短し、たすきに長し」と感じることも多いのですが、今回は大満足です。貰い物の貰い物ですが。

 予断ですが、私の父が食べた後の、えび、かに、魚の残骸はネコも食べないと笑います。

 その位何も残っていないのですが、その時の箸使いはまあ見事なものです。

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