オスと男と父親‐1126‐ 

 昨晩は、実家にてクリスマスパーティーでした。

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 甥っ子たちも集り、ケーキのロウソクを吹き消します。下手なのが何人かいて、毎回ケーキには唾が……

ま あ仕方ないかと食べれるのも、血がつながる証拠でしょう。

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 食事まで時間があり、凧揚げへ行くことに。

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 ゲイラカイト型は本当に良く出来ています。安定感抜群で、あっという間に空高く。

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 高く揚げてやろうと、夢中になっていると、すっかり日が暮れてきました。

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 そろそろ帰ろうかというと、女の子チームはこのポーズ。男3人女2人。どちらも居てくれて有り難いことです。

 少し前まで、毎週のように実家の世話になっていました。4人が小学生になり、集る回数も減ってきました。

 昨日の毎日新聞で、京都大学長、山際寿一氏のコラムが「父親」について、語っていました。以下に要約してみます。

 哺乳類で、オスが育児に参加するケースは稀で、オオカミなどの肉食動物に限られる。

 安全な熱帯雨林を出て、危険で食物の少ない環境に適応するのに多産となり、また人間の脳は大きくなった。成長を遅らせる必要に迫られ、男が育児に参入するようになる。 

 父親とは、共に生きる仲間の合意によって形成される文化的装置なのである。

 霊長類ではゴリラもオスが育児をする稀な種。メスに認められ、信用され、初めて「父親」という役割を与えられる。

 人間社会では、複数の家族が集り、共同体を形成する。ゴリラと人間社会の違いは、隣人、共同体からも認められなければならないということ。

 「イクメン」などの言葉がはやるように、育児をする男は増えた。しかし、母親と子供だけに認知された、ゴリラのような父親が増えたのではないか。

  人間は、自分が属する集団へ強いアンデティティーを持ち、尽くしたいと思う心をもつ。

 それは、子供時代に全てをなげうって育ててくれた親や隣人たちの温かい記憶、また、家族を超えた子供たちとの触れ合いによって生まれる。

 そのアイデンティティーと共感力が失われたとき、人間は自分と近親者の利益しか考えない極めて利己的な社会を作り始めるだろう。

 マイホームパパでいるつもりも、育児を放棄するつもりもありません。

 このコラムを読み、イクメンという言葉へあった違和感や、自分の父親像、リーダー像が少し明確になりました。

「父親と言う余分なもの」という著書が、20年振りに復刊するそうです。流石は京都大学学長、刺激的な本を書いています。

 まだ10日残っていますが、今年のナンバーワンコラムでしょうか。

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