寒い日が続きますが、庭のサザンカが満開です。
淡いピンクは桜と梅の中間くらい。色ならつぼみの方が美しいのは桜と同じです。
昨日は、天六の住まい情報センターで、相談員をしていました。今月末まで「遠里小野の家」のパネルも展示しています。
天神橋筋商店街は、日本一長い商店街。館はその北端にあります。
4階からはアーケードを見下ろせます。都市の裏と表と言えば、皮肉すぎるでしょうか。
「バカの壁」の著者、養老孟司がこう書いていました。戦後日本は「都市化」したと考えると理解しやすくなる。
ジャングルで毒蛇にかまれてたとしても、これは仕方がないこと。しかし、都心部でマムシに噛まれたら、だれがこんなところに放したのだとなります。
車が走れない、虫がでる等の理由で都市部の地面は、アスファルトに変わっていきました。そして買い物がし難いから屋根をかける。
コントロールできないものを、現代人は排除してきました。安全で快適に暮らす為、良かれと思いしてきたことですし、事実、文明は進歩したのです。
その弊害として、最も大きな変化は、何事も人のせいにする人が増えてきた、と彼は言っています。
ニューヨークで、道路の穴ぼこで足をくじいたら、市が訴えられるという話は良く聞きます。これは日本だけの話では勿論ありません。
随分昔、上岡龍太郎というタレントがゴルフを始めました。「今までで一番思うようにならないから楽しい」と言っていました。
その時、思うようにならないものなら一杯あるだろうと思っていました。子供、部下、予定、内部留保、妻……
コントロールできないのが自然。コントロールできる都市。その中間にあるのが里山文化です。
仕事も、仕事以外も、目指すのは里山でしょうか。