頼れるエースはアンダースロー‐1587‐

 ゴールデンウィークに熊野本宮大社に訪れたと書きました。

 駐車場は熊野川の河原にあります。

 兎に角広い!

 明治22年の大水害まで、なんとこの河原に熊野本宮大社はありました。

 広大で、神々しい景色な訳です。

 河原を歩くと、石とはなんと様々なものかと思いますし、タモリが夢中になるのが少し分かりました。

 白い石はやや軽め。石灰岩でしょうか。

 青い石はかなり重い。

 安山岩でしょう。

 傷だらけの石。

 これは堆積岩系か花崗岩系か。

 こちらは鉄が含まれている感じ。

 石にぶつけてみると簡単に割れてしまいました。

 川と石を見ると、子供達はな今水切りに夢中です。

 投げ方を教えてみました。

 低い位置から、スピンを効かせて投げれば、娘でも5、6回は水面を跳ねさせるようになりました。

 石も重要です。

 何と言っても中学野球部。

 本職はショートでしたが、リリーフですがピッチャーをしたこともあります。

 バッティング投手をするのが好きだったのですが、変化球ばかり投げていました。

 エースが剛速球投手だったので、サイドスローの変化球投手という位置づけで、その役を楽しんでいました。

 10回ほど水を切ると、子供達も歓声を上げていました。

 元投手でもあるのですから当然です。

 練習試合でスタメンを外された時、1回限りの登板でしたが。

 小学生の頃だったか、売り出し中の明石家さんまが、「悲運のアンダースロー」小林繁の形態模写をよくしていました。

 それがガスファンヒーターのCMに起用され、コピーが「頼れるエースはアンダースロー」だったはずです。

 速球投手はオーバースローが大半ですが、中には阪急ブレーブスのエース、サブマリンと言われた山田 久志のような本格派アンダースロー投手もいます。

 また、劇画の世界なら「ドカベン」の里中智もアンダースロー。同じく水島新司原作の「野球狂の詩」には、左投げのアンダースロー投手、水原勇気が登場します。

 日本初の女性プロ野球選手という設定でしたが、ともにウイニングショットは変化球でした。

 ピッチャーをするなら、誰もが松坂大輔、大谷翔平のように剛速球を投げたいものです。

 しかし、足の速さと同じように、球速というものはかなり天性に左右されるもの。

 その中で勝ち残るために、様々な策を練るのですが、アンダースローが終着駅と言われるのは、ある意味腑に落ちます。

 ストレート一本で真っ向勝負は魅力的だし、男のロマンです。しかし、野球の目的が勝利だとするなら、それはエゴに過ぎません。

 ゴルフで「全力でスイングしたから、悔いは一切ありません」と言えば、笑われるでしょうから。

 先のコピーを思い出し、少し調べると小林繁さんはすでに亡くなっていました。

 江川選手との「空白の一日」事件が蘇ってきます。

 「怪物」江川卓と「悲運のアンダースロー」小林繁とは、昭和の何とも絵になる風景でした。ご冥福をお祈りします。

 中学時代は、サイドスローの変化球投手。今もあまり変わっていないかもしれません。

 東大の理一をでた訳でもありませんし、MIT(マサチューセッツ工科大学)へ留学をしたことがある訳でもありません。

 160km/hのボールを投げなれなくても、努力と改善で何とか社会から求めて貰うことができる。そのことを、毎日2年生君に、必至で伝えているのですが。

 水原勇気の決め球は「ドリームボール」。左投げの女性アンダースロー投手が、豪打のバッターを抑えます。

 あくまで劇画の世界ですが、夢があるし、絶対に無いとは言えないと思うのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
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地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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