昨晩は台風の影響で、一晩中強い雨風が続きました。
大阪市南端を流れる大和川は氾濫危険水位を超え、避難勧告がでました。
私の家から大和川までは1.5kmほど。夜中に何度も警報がなり響きました。
出勤前に通ってみると、堤防まで3mくらいのところまで水位が上がっていたようです。
4kmほど下流の浅香では堤防を越え、1mほど浸水しました。
大和川は上流にある奈良盆地の水を一手に集めて、大阪湾に注ぎます。
元の川筋は大阪平野に入ってすぐに北上していたため、氾濫を繰り返していました。
それが、江戸幕府によって現在のように付け替えられました。
当時重機はないので、掘るというよりは堤防を盛り上げている感じです。
浅香辺りには小高い山があり、難工事となった場所です。それを避けるように、左に大きく蛇行しており「浅香のカーブ」と呼ばれます。
奈良の三郷も浸水しましたが、こちらも右に蛇行している箇所。
山間部を別にすれば、最も大きく蛇行している2ヵ所で、やはり起こるべきところで災害は起こります。
反対に言えば、ある程度予想できるともいえるのです。
牙をむいたときの自然は人の手に負えるものではありません。
行政の警報は、安全値をみているために空振りも多いですが「うちは大丈夫」探しをする前に、備えをすることは大切なことだと思います。
昨晩は、枕もとに家族分のライフジャケットを置いておきました。
距離、川筋を考えても、浸水する可能性は低いと思いましたが、備えあれば憂いなしです。
「地震雷火事親父」は江戸時代からの怖いものの例え。
最後の「親父」は、台風を意味する「大山嵐(おおやまじ)」だったという説があるそうです。
webサイト調べ程度ですが、親父がたいして怖くない時代、ここからは脱退させて貰ったほうがよいかもしれません。
恐怖で何をさせるのは間違っていますが「怖い」を知ることは大切なこと。
それは子供だけにいえるものではありません。昨晩は久し振りに怖いと思う程の「大山嵐」でした。
元気に働けることに感謝し、台風一過の青空の気分で今週をスタートしたいと思います。