静寂は幸せへのキーワード‐1422‐

 今週は秋雨前線が停滞するようです。

 明日は地鎮祭があるので、式典中だけでも止んでくれると嬉しいですが。

 昨日は、丸1日休みだったので、奈良県下北山村の池原ダムへ行ってきました。

 冷たい雨が降る中、レインウェアを着て一日湖に浮いているなど、正気の沙汰ではありません。

 しかし、そんな変わり者がこれだけ。

 遠くは名古屋ナンバーもありました。

 惚れて通えば千里も一里。雨が降ろうが矢が降ろうが、各地から集まってくるのです。

 状況は厳しめでしたが、かわいいサイズの魚は顔をだしてくれました。

 岩場を悠々と歩くニホンザル。

 繁殖期はアピールもあって、特に赤くなるそうです。

 立派な体躯は堂々としたものでした。

 仕事がら、いつが休みになるのか分からないので、私の遊び相手は専ら家族かモノ。

 小さくはありますが、この愛艇のおかげで自然を満喫できるのです。

 車も同じ。

 当たり前ですが、文句も言わず付き合ってくれます。

 モノですが、それ以上の愛着をもっているつもりです。

 ある音楽家が、「車を運転する時間は耳を休める時間なので、音楽をかけないんですよ」と言っていました。

 それを聞いてから、何もつけない時間をとってみることにしました。

 風をきる音だけが聞こえ、ただ山道に合せてハンドルをきる時間。それが意外に心地よいのです。

 モノの本質は沈黙にあります。だった、と言ったほうがよいかもしれません。

 給湯器が「お湯張りが終わりました」と喋るようになりました。

 そのうち冷蔵庫が「牛乳の賞味期限がきれています」と教えてくれるようになるそうです。

 人工知能が発達し、モノ発信でトラブルを回避してくれるようになります。

 しかし、問題が少ないことと、幸せは必ずしも一致しない気がするのです。

 情報が洪水のように押し寄せてくる時代です。

 静寂は幸せへのキーワードなのだと思うのですが、それは好みによるものなのでしょうか。

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