海を眺めながら、父は想う ‐1097‐

 今日は敬老の日で祝日。

 今すぐ飛び出して行きたいような青空ですが、昨日は日本海へ行っていました。

 人の少ない砂浜。

 遠くに望む越前岬。

 そして紺碧の海。

 やはり、海はこの時期に限ります。

 後輩1人と現地で待ち合わせ、早速船を出しました。娘の世話、釣りの準備と船上はせわしないもの。

 「おっちゃんについて泳いどき」と、長男を送り出しました。獲物はカワハギか。

 娘は釣り。

 良い型のガシラも上がりました。

 沖の岩場は手付かずの自然で、やはり海が豊かです。

 それを見せたいが為、車に船を積み、海へ、湖へと向かいます。しかし、港のスロープが来年から使用禁止となるようです。

 ここを訪れて30年以上。さて、これからどうするかなと思案しています。

 準備は1週間前から。当日の光景を思い浮かべながら準備します。

 現地では準備をしていると、子供が「釣りをする、寒い、おしっこ」と用事は増える一方です。そして、子供が言います。

 「お父さん、おっちゃんの方が一杯魚採ってるで」と。

 父という業も修行の連続です。

 行きの車中、近江高島のあたりで蜃気楼が見えました。琵琶湖の対岸の景色が浮かび上がっているのが見れるでしょうか。

 夏の終わりは、いつだって物悲しいもの。何かやり残したような気分になるのは何故でしょう。

 夏の忘れ物は夏のうちに……

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