今日でお彼岸も終わり。
暑さ寒さも彼岸までと、公園の花水木もほぼ満開です。
そして菜の花も。
「お彼岸」とは彼岸会(ひがんえ)の略で、春分・秋分の日を中心に前後3日間におこなう仏事を指すそうです。
「彼岸」を広辞苑でひくと「生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界」とありました。
反対に、生死を繰り返す迷いの世界が「此岸(しがん)」。私達が生きるこの世の中です。
お釈迦さまは、此岸(この世)から、彼岸(悟りの世界)に到達することを波羅蜜(はらみつ)といいました。
そのために必要な修行が六波羅蜜です。
六波羅蜜
1 布施 人を助ける。
2 持戒 戒律を守る。
3 精進 努力をする。
4 忍辱(にんにく) 耐え偲ぶ。
5 禅定(ぜんじょう) 心身をおちつける。
6 智慧 学ぶ。
俳優の高倉健さんが亡くなる前に語っていた言葉が好きです。
「俳優という仕事には、生き方がやっぱりでているよね。テクニックではないんでしょうね。
柔軟体操なら、いいトレーナーにつけば体を壊さずに柔らかくなる。いい本を読めば知識はつく。
しかし、最もでるのは普段の生き方。偉そうなことを言うようですけど」
六波羅蜜をみれば、お釈迦さまであれ、私達一般の市民であれ、すべきことは大差ないのがよく分かります。
それは、高倉健さんのいう日々の行いであり、一過性のものではないのでしょう。
この陽気に誘われて、早咲き桜もポツポツと花開き始めました。
花はすべき時に準備をし、ほこるべき時に咲きほこります。
桃源郷という言葉がある通り、理想の世界にはいつも花であふれています。
この時期に先祖を参るのが彼岸参り。
岡山と香川、高槻と和歌山を訪れなければと思うのです。