新緑がまぶしい季節。
庭に咲くこの花は「かきつばた」のようです。
先の住人が残していたったもので、花弁が細く、美しい花。
沖縄入梅のニュースもあり、限られた季節を満喫したいものです。
先週は「遠里小野の家」の3ヶ月点検でした。
中庭のヤマモミジも青々とした葉をつけていました。その前を泳ぐ鯉のぼり。 四万十川でみた景色を思い出します。
今月初め、1年2ヶ月働いたスタッフが退職しました。入れ替わるように、2人の若者が入所試験中です。
1人は年始にイタリアから来日。現在日本語学校と掛け持ちです。
もう1人は、2年間アメリカへ留学していました。
これを機に、事務所の公用語を、英語に変えようと思います。冗談ですが。
先日、オープンデスク中の女子学生が私に模型を見せに来ました。「ここがちょっと汚いね」と修正を求めました。
すると「これから直すつもりでした」と、プイッとむくれてしまったのです。これでは、流石に事務所に置いておく訳にはいかず、丁重に辞めてもらいました。
イタリア人の彼は、カルロ・スカルパが学長をしたことのある名門大学出身。イタリアの建築士免許も所得済みで、模型も修正しれくれます。
日本人のようと言えば、イタリア人に失礼ですが、やる気さえあれば言葉の壁など、越えられると思っています。
宮大工、西岡常一は法隆寺改修で知られ、「鬼」と呼ばれます。その弟子、小川三夫はこう教えられました。
「諸々の技法は神徳の恵みなり、祖神忘るべからず」
「人に任せ、人に譲ることで、伝統は生きたものとしてつないでいける」
伝えられる伝統を持っているかは分かりませんが、仕事は分かち合ってこそ。2人の若者に期待しています。