水溜りに氷が張っていると、嬉しくなるのは何故でしょう。
寒いのが好き、という訳ではないのですが、どうせなら冬は寒いほうがシャキッとします。
「遠里小野の家」へ向かう際、阿倍野で乗り換えます。
ハルカスを背に、1両のチンチン電車が颯爽と登場。ホームは60cmあるなしでしょうか。
強風にあおられれば、電車に接触しないかと、不安になるほど。
下手なアトラクションより、よほど迫力があります。
途中、住吉大社を通過。
日本一辛いおみくじを、毎年楽しみにしていました。
今年は祖母が亡くなったのでお預けですが。
お酒も入り、好きなことを言い合い、なかなかに盛り上がりました。
さて、そんな仲間が、どれほどいるのだろうと考えます。
今日は成人式。
金曜日、産経新聞夕刊に、山口瞳のエッセイが紹介されていました。
山口瞳と言えば、開高健、柳原良平と続く寿屋(現・サントリー)広告宣伝部の系譜を引き継いだ、由緒正しき作家です。エッセイの他、小説「血族」も傑作でした。
以下が、1978年から毎年掲載された新聞『広告』と聞けば、痛快以外の言葉が見当たりません。
今日から酒が飲めるようになったと思ったら大間違いだ。諸君は、今日から酒を飲むことについて勉強する資格を得ただけなのだ。仮免許なのだ。
本当に酒の味がわかるのは、苦しみつつ、なお働いた人たちだけなんだ。
そして。
諸君!この人生大変なんだ
「諸君」は一時代前の言葉です。しかし、人事ではない愛情も感じます。また、新聞の1面にエッセイを書く記者の、見聞の広さ、引用の多様さに、只々感心するのですが。
最後は私のセレクトです。敬愛する、の開高健の言葉から。
ええか、男はナ、自分の財布で飲むんヤ。それでなければ身につかへんのヤ。男になりたければ、そうするんやデ。上を見て生き、下を見て暮らさないかん。そういうこっちゃ。