張り出し30m

 昨日は「柏の家」の現場へ行っていました。

 千葉では竜巻があったりと、不安定な天気が続いています。建築中の建物に雨が入ったと一報がありました。

 監督と話をするとレンジフードのダクトからとの事。決して褒められたものではありませんが、原因が分り、ひとまずほっとしたのです。

 クライアントとの打合せまで時間が出来たので、千葉市のホキ美術館へ寄ってきました。

 日本初の写実主義専門の美術館として2010年にオープンしました。

 何と言っても圧巻はスチールキューブの張り出しです。

 その長さ30m。

 2011年、日本建築家協会の日本建築大賞を受賞しています。

 更に驚いたのは、ごく普通の住宅地に建っていること。

 唐突感は否めませんが、高さも色彩も抑えられ、非常に好感がもてました。

 写実主義の絵はあまり見ることがなく、その緻密さに驚かされます。

 平日の朝一番にも関わらず、館は賑わっていました。

 ディティールも見どころ沢山。

 それでも興味は張り出しです。

 観覧者が減った時を見て、最先端で軽くジャンプしてみました。

 体感としての揺れは感じません。

しかし先端部の外にサワラの樹が有り、これが目安になります。

 良く見ていると、1cmくらいゆっくり上下に揺れていました。

 制振構造により、大人が飛んでも1/3000にまで揺れを制御しているのです。

 満足し、納得し、「さあ頑張るぞ」と現場へ向かったのです。

 打合せも終わり、東京駅に着いたのが6:30pm頃。

 東海地方の大雨で、新幹線のダイヤが乱れていました。

 予約している便が出発するのか分からない状態。

 駅員に詰め寄る姿を見ると、何とも言えない気分になります。

 そんな時こそ「どんな行動をとるんだ」というトレーニングだと思うようにしました。

 結論は来た便に乗り、デッキに立って大阪へ。3時間立ったままは、結構堪えましたが。

 以前、満員の車内で老夫婦に席を譲った若者の話を聞きました。

 もう10年くらいなら何とか自分にも出来そうかなと……言った以上は。

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